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カルチョと暴力

ファンが暴動、警官死傷=国内リーグ、当面休止も-イタリア・サッカー

2月2日に行われたカターニャ-パレルモのシチリアダービー。なんとパレルモサポーターが暴動を引き起こし、警官1名の命が失われてしまいました。事の発端はサポーター同士の衝突を避けるためにパレルモサポーターをスタジアムに入場させなかったということだそうです。入場できないサポーターが後半に暴れだし、警官隊が催涙ガスで鎮圧を図るも、サポーターの投げたカード式爆弾(爆竹?)が車内にいたフィリッポ・ラチーティ巡査長の頭部を直撃。ガリバルディ病院に緊急搬送されましたが、死亡が確認されました。

暴動鎮圧に使われた催涙ガスはスタジアム内にも蔓延してしまい、試合自体も後半13分から35分中断。試合は再開されましたが、勝敗はどうでもいい状況になってしまいました。(試合はパレルモが2-1で勝利)

この暴動で死者が出てしまった件で事態を重く見たイタリアサッカー協会は、3・4の両日に予定されていたセリエAと2部リーグ(セリエB)の全試合、6日のU-21代表のベルギー戦、7日のA代表の国際親善試合(ルーマニア代表戦)をいずれも中止にすると決定。原因究明に乗り出すことを表明しました。この早急な判断は正しかったと思います。プラティニUEFA会長も公式戦を中止したことを支持しました。

イタリアではスタジアムでの暴力が日常となってしまっていますが、非常に悲しいことです。一説にはクラブと過激なサポータークラブとの癒着が問題になっていますが、今回の件をきっかけにして、スタジアムから暴力を一掃し、子供や女性が安心して観戦できるようにしてほしいものです。
by shock226 | 2007-02-04 15:06 | イタリア


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