人気ブログランキング | 話題のタグを見る

イビツァ・オシム氏、日本代表監督正式就任

オシム氏が日本代表監督に正式就任 五輪目指すU-21代表監督に反町氏

ドイツW杯グループリーグ敗退後の記者会見で川渕キャプテンが確信犯的うっかり発言をしてから半月あまり、話題先行で流れがおかしくなっている感がありましたが、20日に都内のホテルで調印式が行われ無事に正式就任の運びとなりました。最長4年間の1年ごと契約という形になり、コーチ人事も一緒に発表されました。
イビツァ・オシム氏、日本代表監督正式就任_b0063267_3572655.jpg

A代表監督      イビツァ・オシム氏(画像右)
U‐21代表監督
A代表コーチ兼任  反町康治氏(画像左)
A代表コーチ     大熊清氏
U-21代表コーチ  井原正巳氏

オシム監督はA代表以下のカテゴリー全てを見るのは当たり前として、肩書きは特にありませんが、代表の一本化を図るようです。このほかに記者会見で語られたこととしては、

・日本代表チームの日本化
・初心に帰ること
・今までの中心選手をそのまま残すというやり方(現段階では)
・選手達と色々話をして、今までよりもいいプレーをできるようにすること

ジーコの放任主義を受け入れるだけの器が無かった我らが日本代表。その後任に規律に厳しく、選手の特性をつかむことに長けているオシムが就任したことは日本にとって非常に喜ばしいことでしょう。オシム監督がパルチザン・ベオグラードの監督に就任した時には「最大の補強はオシムが監督になったこと」と言われたぐらいの名将。オシム監督の初戦は8月9日のトリニダード・トバゴ戦。いきなり変わるのはオシム監督が望むものでもありませんので、じっくり変革していく様を、こちらもじっくり眺めつつ応援したいです。

今のうちに「オシムの言葉」を読んでおこう。サッカーが分からない人でも、タメになる本ですよ。逆にこれをきっかけにサッカーが好きになってくれたら嬉しいです。自分は10何回読み返してます。何回読んでもええ話や・・・






「日本サッカー協会の信頼を受けてとても嬉しいし、光栄に思っています。これはある意味結婚をしたようなものです、結婚すると最初はうまく行くと思いますが、その後はどうなるか分かりません。結婚はやはり大変多くの人の力が必要です。川淵キャプテン、反町監督と3人だけでやっているのではないですし、ここにいる人たちの助けも必要になってくると思います。

代表チームを車に例えると、全員がこの車を後押ししなければならないと思います。現在の日本代表の状況を考えますと、車が一時的に止まっているような気がします。だから、すぐに全員で車を押さなくてはなりません。

一番最初にやらなければならないことは、現在の日本代表チームを日本化させることです。日本代表が、本来持っている力を引き出すことが必要だと思います。そして初心に帰ることが大切だと思います。そうすれば日本人選手が本来持っているクオリティ、力を出してくれるんじゃないかと思います。ですから、初心に帰っていただいて『日本らしいサッカーをしよう』ということです」


Q:選手選出の基準は?

「世界の基準、そして日本の基準があると思います。日本の基準は世界の基準同様高いと思いますが、大事なことはこの基準を満たすよりも、現在のサッカーにおける動きを集中して見ることです。それから、他者の真似をしない方がいいと思います。そして、明日のこと、これから先のことを考える必要があると思います」

Q:2010年までによりいい成績を残すために、具体的にどんな風に変えていくつもりですか?

「以前にもいいましたが、ドイツワールドカップの成績がガッカリするような成績だと考えてはいけません。私だけではなく、川淵キャプテン、反町監督とも一緒にこれからいろいろ考える予定ですが、申し上げたいのは日本は技術、経済などでは先進国ですが、色々な分野でトップでも、サッカーでもそうだというのは結論が早いと思います。どんな成績になるかは私の出来にもよりますが、それ以上に選手のプレーにかかってくるのではないかと思います。一つ言える事は、サッカーはこれからも一層早い競技になること、さらに発達するものだといえるのではないかと思います。そして、常に進化するサッカーにこちらが追いつかなければならないということです。このことは非常に良く知られていると思います」

Q:先ほど日本らしいサッカーをやりたいとおっしゃったが、前のチームとどのあたりを変えていくのか?

「具体的に述べますと、近い将来に身長の高い選手を見つけることです。皆さんご存知のようにこれが一つの問題です。これが決定的な問題だとは限りませんが・・・まぁ、身長が高い選手が見つかったとしても、その選手が日本人らしいサッカーをするとは限りません。私が考えているのは、日本選手の持ち味をいかに生かすことができるかということです。他のチームにないものも日本人は持っています。それを生かすことが大事だと思います。

それが何かというと、素晴らしい敏捷性、そしていい意味でのアグレッシブさ、そして個々人のいい技術です。ただこの個々人のいい技術がまだチームのために働いていない気がします。他にも考えるべき点があります。例えば走りのスピードと展開のスピードです。今まで日本はスピードのあるチームではないと思います。もっとスピードにのったプレーができると思います。話が長くならないように今日はこれくらいにしておきましょう」


Q:現在代表チームがあまり活動時間が取れない中で、どのように強化をされるおつもりですか?

「皆さんスケジュールをご存知だと思いますが、非常に過密なスケジュールといえます。近いうちに2試合がありますが、スケジュールを変えることはもはやできませんので、こういう過密なスケジュールの中で自分達に何ができるかということを考えなければいけません。考える中で2つの方法が考えられます。一つはラジカルな変化、何かを根本的にかえるということです。このことは望ましくないと思います。非常に多くの方がこのやり方を期待していると思うのですが・・・もう一つは今までの中心選手をそのまま残すというやり方です。残すのですが、選手達と色々話をして、今までよりもいいプレーをできるようにすることです。あまり時間がないので、今の時点で今までと違うことをやらない方がいいと思います。代表チームにはもっと時間が必要です」
by shock226 | 2006-07-22 03:58 | 日本代表


<< Jリーグ第14節の結果 頭突き問題の顛末 >>